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2016年3月17日(木)
宗良親王 李花集
 引佐町の井伊谷宮を訪ねました。 祭神の宗良親王は、後醍醐天皇第四王子(宮内庁調べ)で、この地を本拠に50余年の間、吉野朝方のために活躍され、元中2年8月10日御歳73才を以って、井伊谷の地で薨去されたと伝えられています。
幼時から和歌に親しみ、漂泊・転戦の生涯にあって歌道に怠ることなく、家集「李花集」「新葉和歌集」を撰しました。

 はるばると朝満つ潮のみなと舟

 こぎ出づるかたはなほ霞みつつ
                       (李花集


 浜名湖を詠っているのでしょうか。
 以前、井伊宮で「梨花集標注」を求めました。流転・戦を超えて
 詠まれた和歌は、心に沁みるものがあります。
2016年3月8日(火)
釣釜
 高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過し、2.3日の周期で天気が変化するので、体調管理も難しい。とは言え、春の花が咲きだして、野山が楽しくなります。ゆらゆら揺れる釣釜からの一服もまた、この季節ならではの楽しみです。


    釣釜の揺れに惹かれて
            友は坐し
2016年2月29日(月)
雛の節句
 雛人形は雨水に飾ると良縁に恵まれるといわれていますが、、。
人形の出し入れは楽しみと手間が相半ばし、気力が湧かないとできません。
そこで手軽に掛物のお雛様を飾っています。本来の季節感は旧暦ほうが
より楽しめることになりますが、3月に入り草木の芽も動き始めるのを見れば、
お雛様を飾りたくもなります。


  
 一軸の雛と白酒
         祝いけり
2016年2月21日(日)
七草を摘む
 旧暦の1月7日(今年の場合は新暦の2月14日)は、野原に出て自然に育った七草を採ること容易になります。四季の移り変わりと日常生活が対応し、旬の食べ物や季節の行事などの歳事を祝うのは旧暦でなくては、、、と。龍山町の「ドラゴンママ」で七草を摘み、その分類と名前を勉強してから、お粥を炊きました。

    
七草をすべて揃えた
           粥を炊く
2016年2月19日(金)
梅一輪(なんこううめ)
 2月13日、春の雨に誘われて、庭の梅がやっと一輪咲きました。
それから毎日開花して、枝先を飾っています。
この梅は遅咲きの「南高梅(なんこううめ)」という品種です。例年より早く開花しました。伸びきらない雄蕊に囲まれた雌蕊には、大きな子房が見られます。今年も大きな実をつけるでしょう。


    
ほんのりと紅さす梅の
             雌蕊かな

           
2016年2月15日(月)
竹馬寺・十一面観音
 浜松市北区引佐町伊平の竹馬寺秘仏・十一面観世音菩薩の御開帳に参りました。163センチの桧の一木で、行基が彫ったとされています。
 細い春の雨が濡らす観音堂は、参拝者でいっぱいでした。
開け放たれた、お堂の正面に立つ観音様の目に捉えられ、立ち竦みました。観音様は何を見据えているのでしょうか。

     観音の五色の紐や
           春の雨

          
           

2016年2月9日(火)
麦踏み
  麦踏みを初めてしました。NPO「がんばらまいか佐久間」のファームです。遠くの山には雪が見えますが、陽光がまぶしい「麦踏み日和」でした。一行一行丁寧に練習した、漢字書き取りを思い出しながらひたすら横歩きで進みます。緑の柔らかな麦の芽が、土になじんで成長が促されるのだそうです。

  
 畝ごとにリズムそれぞれ
             麦を踏む
     
2016年2月4日(木)
節分
 豆まきに使う豆は炒った豆でなくてなくてはダメ。拾い忘れた豆から芽が出てしまうのは、縁起が悪いから。「炒る」は「射る」にも通じ、鬼退治の意味があるとか。最後は、人間が食べてしまうということになりますが、、、。


       
吾うちの鬼は何処に
            逃げたやら








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