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2016年2月2日(火)
夢の架け橋・水鏡

 建設途中で中止になった、国鉄佐久間線の船明駅―相津駅間の第二天竜川橋梁を再利用して、歩行者・自転車専用に整備された橋です。立春も近い穏やかな水面が、背後の山並みと赤白のアーチ橋を映していました。

   
春近し 水面に映る
       山の色

2016年1月27日(水)
奈良大仏の右手
 奈良の大仏の右手は施無畏(せむい)と呼ばれる形で、手を上げて手の平を前に向けた印相です。 これは、「恐れなくてよい」と相手を励ますサインだそうです。
奈良の大仏様の大きな右手を見上げていると、その手の中に吸い込まれてしまうような感覚になります。「ありがたい」とはこういう気持ちなのでしょうか。


       
 手のひらを吾にも向けし
             盧舎那仏
    

 
     
2016年1月21日(木)
春日大社・第60次式年造替
 ACCU奈良の「文化遺産国際セミナー2015—造替の文化と世界遺産」に参加しました。春日大社や伊勢神宮などの式年造替の文化と世界遺産について考えるセミナーでした。
翌朝、
第60次式年造替を迎えた春日大社の朝拝に参りました。私の好きな「天児屋根命」が祀られています。

  
 こもりくの春日の森に
       神います
2016年1月7日(木)
七草粥
 小寒を迎え、風が少し冷たくなってきました。
庭の梅がほころび、ツバキが次々と開いています。目に見えない変化が、異常気象をもたらしているように感じます。
 今朝は七草粥を
炊きました。人日の節句(旧暦1月7日)
七草の節句を祝って、粥を食べ、無病息災を願いました。


   
 七草の膳にうれしき
       野の香り
2016年1月1日(金)
懸蓬莱
  
   あけましておめでとうございます
   2016年が平穏な一年であるように願っています。

   例年通り、来る年の平穏を祈念して、天竜美林育ち
   のヒカゲノカズラで懸蓬莱を作りました。

  蓬莱山に登る龍に倣った平安時代からの正月飾とか。
  カミダスキとも呼ばれる長く伸びた茎は、水に浸せば
  長期間、鮮やかな緑色を保ちます。古来、 髪飾りや
  神事を司る人の襷(たすき)に使われていたそうです。
  緑鮮やか茎が、2メートル以上も延び、美林を一面覆
  う様に神々しさを感じます。
  

   
    懸蓬莱 穏やかな年
            祈りつつ
         

2015年12月20日(日)
霜の華
 佐久間町浦川の中学校跡の校庭一面に、霜の華が咲いていました。霜を踏むのは何年振りでしょう。近年、市街地では霜を見ることすらなくなりました。思いがけない贈り物をいただいた様な喜びでした。

  
廃校の
   庭一面を霜が抱く
2015年12月16日(水)
四海波と侘助

庭先の
ツバキ散る朝
平和なり


ツバキの落花を掃き集める静かな朝。
是が平和
幸せ。
2015年のラスト・ランです。
2015年12月2日(水)
柿簾
 南信濃の極楽峠は、天竜川が穿つ伊那谷の向こうに、新雪を冠った南アルプスの大パノラマが望めます。峠の麓では今、特産の「市田柿」が農家の軒先やビニールハウスを彩っています。これが柿簾です。 青い空の下、柿の朱色が輝いていました。


      
新雪のアルプス望む
            柿簾




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