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2016年9月28日(水)
白羽湊
 中田島海浜公園への道すがら馬込川河口にある、南北朝の親王・宗良親王ゆかりの地を訪ねました。伊勢から舟で東へ向かっていたとき、遠州灘で台風にあい、宗良親王を乗せた船が遠江の白羽に漂着したと伝承されています。(白羽の地名は、御前崎、掛塚にもあり、諸説があります。)

   いかて干すもとも知らず苫やかた
   
      片しく袖のよるのうらなみ


                  梨花集
2016年9月26日(月)
ソライロタケ
 浜北の森林公園で、ファンタスティックなキノコに出会いました。薄暗いアカマツ林の林床に妖精が降り立ったようでした。公園の職員さんも名前は知らないとのこと、家に帰って調べたところ、「ソライロタケ」とわかりましたソライロタケは日本固有の種だと言われており、非常に数が少ない事から見るのが難しいキノコとされているそうです。素敵なウォーキングになりました。


    

  空色の神秘なキノコ 
         濡れ落ち葉 
        
2016年9月25日(日)
浦川歌舞伎
 浦川歌舞伎を観に行きました。9月の最後の土曜日に公演されます。浦川公演を最後に病死した江戸の歌舞伎役者・尾上栄三郎ゆかりの歌舞伎が、地域の人たちにより受け継がれてきた素人歌舞伎です。今回は復活28回目の上演でした。歌舞伎を保存する地域のエネルギーが凝縮していました。

   
大見得に御ひねりの花
            里の秋
2016年9月15日(木)
中秋の月
 「月見だんご」と「きぬかつぎ」を作り、雲の様子を眺めていました。見えないだろうと諦めつつ、ススキを生け、お供えを並べて窓を開けると、雲間から月が出ていました。「中秋の名月」です。侘び茶道の創始者・村田珠光のことばが浮かびます。
 
 月も雲間のなきは嫌にて候

 月に叢雲、、、天の目が見つめているようです。
2016年、中秋の名月を観ることが出来ました。しあわせ!

  
 窓を開け十五夜の月
           招き入れ
2016年9月15日(木)
彼岸花
 庭の彼岸花が、数日前から咲き始めました。朱鷺色の優雅な姿です。庭にある彼岸花の中で一番早く開花します。実をつけるのでコヒガンバナか中国原産の2倍体・4倍体かも知れません。まだ強い日差しを避け、木陰で咲く彼岸花が「秋」を運びます。


   
 真っ直ぐに伝えて去りし
             曼珠沙華
2016年9月2日(金)
炉灰の手入れ
 茶道では炉の時期に使う灰を夏の暑い時期に手入れをします。手入れの手順や方法には、諸説があります。晴天の一日を選んで作業開始。篩に懸けた灰を大きな盥に入れて、水を注ぎ攪拌し、上澄みを静かに流す。(これを数回繰り返す)最後に、底に残った滑らかなトロトロの灰を、網を張った木枠(シラス干し用の網を利用)に化繊の風呂敷を敷いて並べて水切。
乾き加減を見極め、番茶をかけてよく揉み、荒目の篩に懸けて出来上がり。密閉容器に入れて保管します。玉の汗が流れる作業ですが達成感満点です。

   
 是だけは今日の仕事と
              炎天下
2016年8月30日(火)
秋の空(高積雲)
大型の台風10号は東日本の海上から東北地方に接近・上陸の恐れ。各地で大荒れの天気になっていますが、今朝、浜松の空は透きわたる青空と涼しさを運ぶ風が吹き抜けています。昨日は34℃を記録した猛暑続きの8月もいよいよ終わり、空は間違いなく「秋」を告げています。

  行合の空に見つけた
          人魚姫



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