日々是好日    2014年3月、4月        2014年1月2月のページへ
2014年3月4日(火)
水走る
 天竜川水系の水辺探訪」の事前調査に出かけました。
阿多古川には、深い淵がいくつもあり、川底まで澄み切っています。岩間を走る水の音と森の静寂は、佇む足元が神秘の世界に誘われてしまいそうにさえ感じます。岩影の苔むした水神様が、碧満々と水をたたえる淵を見下ろしていました。

   

     水走る 碧き淵より 春の風
2014年3月8日(土)
つららの花
 啓蟄を過ぎての寒の戻りは、少し緩んだ身に堪えます。
3月7日、「天竜川水系の水辺探訪」に出かけました。今回は、くんま水車の里から「東海自然歩道」を歩いて「黒滝」までを往復しました。
阿多古川の瀬戸淵は前日の雨で水量が増し、岩間から滲みだす水が草を濡らして氷の花を咲かせていました。

      
 岩清水つららの花を
        咲かせけり
 

2014年3月21日(金)
彼岸
 「暑さ寒さも彼岸まで」 聞き慣れ、春本番を迎える明るい響きのことわざです。
 昨日、卒業を迎える学生を祝って一会の「茶事」を催しました。
静かに流れる時間を炭の風情で感じ、六年間の学びの日々を重ねた佳き日でした。


   
 微かなり釜ゆれ誘う
        涅槃西
2014年3月23日(日)
オキナグサ
 佐久間町浦川のNPO「がんばらまいか佐久間」のファームの周辺で、春告げ花「オキナグサ」を観察しました。かつては、早春の山野で出会うことが出来ましたが、最近は滅多に出会うことが出来ません。環境省レッドリストに挙げられてしまった「絶滅危惧種」です。白く長い綿毛を付けた種が、安住の地を見つけて飛んでほしいものです。
  
    名を言いし 人偲ばるる

          オキナグサ
2014年3月27日(木)
地球の記憶
 浜松市内には、地球一億年の記憶を今に刻んでいる「中央構造線」に対面出来る場所が何ヶ所かある。水窪町から佐久間町へと延びて、愛知県の本長篠(新城)へと続き、三河湾を渡って、、、九州へ。
 春の陽気に誘われて、大地の鼓動を聞きに出かけました。

 
    渓声や地球の記憶
     
         語る如



                  佐久間町浦川尻平沢にて
                           鹿塩圧砕岩の川床を視る

2014年4月3日(木)
大井川支流・笹間川に沿って
 大井川の支流の笹間川に沿っ県道を進むと突然、目の前が明るくなった。満開の桜が道路を覆うように枝を伸ばしている。立ち寄って見上げた桜の巨樹は、少し疲れていた日々を忘れさせてくれた。
小さな標識に「高日向下のヒガンザクラ」樹齢は不詳とある。

        
    
  一本の老樹一入  
      
       桜狩り

2014年4月10日(木)
南信濃・天竜村
 国道151号線を北上し、新野峠から「道の駅信州新野千石平」へ、すぐ先で国道418号に入り、天龍村を目指しまし
中部協動センター祭りで顔なじみになった、天龍村の皆さんの町を訪ねようと思い立ち、出かけました。ヤマザクラが霞のように谷から山を彩る柔らかな風景と、遠く高い雪の山は早春の絵図さながらです。


    
 何処より
    舞い降りたやら花筏
2014年4月14日(月)
旧水窪小学校大野分校跡
 標高650mの集落に咲く満開のエドヒガンザクラです。
樹齢は150年といわれますが、枝を広げて静かに咲き誇る巨木の姿は威風堂々。耳をすませば木霊が聞こえてくるようです。


    
 西行も
   詠みし桜かエドヒガン


     
     子らの声 
   絶えし山里花吹雪
2014年4月28日(月)
12段舞楽
 4月20日(日)に、小国神社の国指定重要無形民俗文化財・十二段の舞楽奉奏を見学しました。天宝元年(701年)に舞ったのが始まりと伝えられているとのことです。


     舞人の白き面や
         楠若葉
 














トップページに戻る