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2019年8月15日(木)
8月15日
 2019年8月15日は、大型台風10号が四国から中国地方に上陸して大荒れの警報が各地に出されています。
 74年前の8月15日は青空から真夏の日差しが照りつけていました。国民学校1年生の私は、疎開先の座敷で頭を下げてラジオに聞き入る大人の背中を眺めていました。
 「戦争に負けた」。「家に帰ることができる」。と思ったことは、今でも鮮明に覚えています。
 しかし、空襲のこと爆弾や焼夷弾、艦砲射撃、グラマンの恐ろしさは身を以て体験したが、敗戦の歴史的背景は断片的ともいえない程度で、知らないに等しいことを痛感してきました。
 映画「東京裁判」がDVDに復活された。277分の映像から、無知の世界を理解するのは至難でした。2回、3回繰り返しました。「戦争」とは何か。「平和」とは。「裁く側」と「裁かれる側」。「負けた側」と「勝利した側」があるということだけなのか。答えはない。

        
敗戦忌 届かぬ思い
               仕舞い込む
2019年8月11日
レンゲショウマ
 レンゲショウマは日本固有の一属一種の絶滅危惧種です。深山の湿り気がある林下に自生します。気品あふれる姿に魅了され、自生地を訪ねて撮影した写真を頂きました。私は、自生のモノには出会っていません。


    うつむきてレンゲショウマの

         涙かな

 
2019年8月7日(水)
湿し灰作り
茶道をする者の真夏の仕事が「湿し灰つくり」です。「湿し灰」は炉の炭手前で炉中に蒔く灰です。あく抜きをして、湿り気を持たせた灰が風情を添え、火の熾りをたすけます。
茶道をすると「灰」には深い関心を持ちますし
、真夏に作った灰には愛着も湧きます。


   灰洗う老いのすさびに

         玉の汗
2019年7月30日(火)
満蒙開拓平和記念館
 南信濃・阿智村に「満蒙開拓平和記念館」があることは知っていましたが訪ねてはいませんでした。最近、映画「望郷の鐘」を観て駆り立てられる思いで出掛けました。長い梅雨が明けた日でした。

 想い出は かくも悲しきものなのか
 祈りをこめて 精一杯つけ
 大陸に命をかけた 同胞に
 この鐘を送る 疾く瞑せよ
 日中友好の手をつなぎ
 共に誓って 悔いを踏まじ
 大陸に命をかけた 同胞に
 夢美しく 望郷の鐘

                 山本慈昭

2019年7月22日(月)
変形菌の子実体・クモノスホコリ?
 何時までも続く梅雨で、体にまでカビが生えてきそうです。今日見つけたのはカビでは無くて「変形菌」の子実体です。
 5㎜ほどの細い柄の先端に1㎜程の子嚢が付いています。自然界との楽しい出会いです。
 
変形菌(へんけいきん)とは、変形体と呼ばれる栄養体が移動しつつ微生物などを摂食する“動物的”性質を持ちながら、小型の子実体を形成し、胞子により繁殖するといった植物的(あるいは菌類的)性質を併せ持つ生物である。(Wikipediaより)

    変形菌 群生するや
             朽ちた松
                  
2019年7月19日(金)
川霧・湖霧
 梅雨のゲリラ豪雨が上り、龍山町の秋葉ダム湖に架かる吊り橋「青谷ポケットパーク・峰之沢橋」が霧に包まれていました。
 「川霧」は秋の季語ですが、天龍川のダム湖では季節を問わず出現します。


    川霧の湧きて流れる
        ダム湖かな
2019年7月17日(水)
水牡丹
 梅雨の長雨にいささか気持ちが沈みかけ
ました。やってくる猛暑も恐れてはいますが
 梅雨明けの頃のお菓子といえば「水牡丹」です。イメージ通りの色にはなりませんでしたが、手前味噌ながら、味は上々です。吉野本葛の力でしょうか。

    一碗に 水牡丹咲く

           朝茶かな

   

           
           

   




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