2010年4月28日(水) |
布滝の春 |
秋葉山スーパー林道の春を堪能しました。
春野町気田集落から久保田古道を探しながらスーパー林道に出ました。
尾根の深緑は輝くばかりのとりどりの緑に埋め尽くされていました。京丸山から大井川に連なる山々には、山桜が、こちらもとりどりの桜色を散りばめていました。
山住峠から水窪町に下る素掘りのトンネルを抜けると、布滝が静かに流れ落ちています。今日は、水量か程よく、まさに白い布を岩に懸けたようでした。こんな姿には、なかなか出合えません。山のフキとワラビ、栃餅をお土産に、ゴールデンウイーク前の好日でした。 |
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2010年4月22日(木) |
ホソバシャクナゲ |
天龍区龍山町瀬尻に尾曲という所があります。天竜川を挟んで、龍頭山を仰ぎ、澄み渡る空気の中に数軒の集落があります。
先日、そこで茶園を営んでいる泰澤さんのお宅をお訪ねました。ご厚意でワラビ摘みをさせていただき、タラの芽やシイタケもお土産に頂きました。帰り際には、庭に咲いていたホソバシャクナゲのプレゼント。大切に持ち帰ったホソバシャクナゲが今日、満開になりました。
ホソバシャクナゲは、一名エンシュウシャクナゲともいわれます。龍山町瀬尻の群落と浦川の群落が静岡県天然記念物に指定されているます。愛知県の東部と静岡県の西部の山地の岩場にのみに自生する、地域限定のシャクナゲで、絶滅の危惧が増大(絶滅危惧U類)している植物として、環境省のレッドデータ―ブックに挙げられています。
龍山町には民家の庭や山林で見られますが、群落は森林の環境変化で、衰退しています。
山の中で咲くのは、もう少し先、5月中旬でしょうか。 |
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2010年4月20日(火) |
カタクリ山の早春 |
標高1000mの尾根は、雑木林がまだ冬の名残をとどめています。明るい太陽が差し込む林床に、カタクリがつややかな葉っぱを広げ、足の踏み場に困るほどです。
うつむいて咲く花の上に、グリーンの縦じま模様の昆虫(名は何でしょうか)が日向ぼっこをしていました。谷を隔てた向かいの山は一等三角点をもつ白倉山です。山腹の山桜が満開で、
吉野山の奥千本を見るようです。山を下りながら、リョウブ、イタドリ、サンショウ、コゴミ、ワラビ、タラ、ウコギ、フキ、ヨモギを採集して、一汗かいた後のお昼は、天ぷらバイキングに舌鼓。山の恵みに五感で出会った、至福の一日でした。
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2010年4月10日(土) |
北遠の山城 |
佐久間の民話「落城物語」に惹かれて、若子城址と鶴ヶ城址を訪ねました。愛知県境の相川と吉沢川に囲まれた鶴ヶ城は、 標高340mの山頂に、広い本曲輪があり、それを中心に馬出曲輪や堅掘、横堀などが残っていました。若子城址も水窪川と大洞川に囲まれ、急峻な要害の面影を残しています。南北朝から武田・徳川へと勢力が移り行く物語を秘めて、「兵どもが夢の跡」・静かな杉木立に春風が渡り、里の山桜は花筏になって、川に彩りを添えていました。
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2010年4月7日(水) |
アカヤシオ |
2月14日に見た時は、まだ固い蕾だったアカヤシオが咲きはじめました。
ここは、浜松市天竜区瀬尻の標高700mの急峻な山の尾根、浜松市の天然記念物に指定されている群落の片隅です。案内標識も何もない山の中ですから、おそらく、誰も行きません。いや行けません。民有林ですが、持ち主も見たことがないそうです。群落として指定されていますが、現状は正確に掴めていないようです。この可憐なアカヤシオを市民の誰もが観賞できるようにしたいと願っています。同じ天竜区春野町の岩嶽山にある群落は、国指定天然記念物で、「京丸牡丹伝説」でよく知られ、観察に出かける人も多いのですが、、、此方は知る人も無い群落です
4月半ば過ぎに、ゆっくり調査しようと思っています。数多くの株が、花を咲かせているとうれしいのですが。まだ誰も見ていないようですから、期待しています。
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3月22日(月) |
小笠原丸 |
世界自然遺産登録を目指す「小笠原諸島」に行くには、東京の竹芝桟橋から、「小笠原丸」という貨客船(6,700トン)に乗って、25時間半の船旅だけが、一般の人に与えられた交通手段です。その上、通常は1週間に一度の就航です。船の定員は1,000人だそうですが、船が入る一番大きな島・父島の人口は凡そ2,000人。宿泊先を確保して行かないと、上陸できません。この島々が、世界遺産になっても、他の世界遺産のようにドット観光客が押し掛けるのは、現時点では物理的に不可能です。しかし、島民の70%以上が、熱望する空港が建設されたら、島は観光客でたちまちパンクするでしょう。
東京から南南東、1,000キロメートルの太平洋上に散在し、成立以来どの島も、大陸と陸続きになったことがない海洋島は、様々な地形や地質、固有の動植物がみられ、「東洋のガラパゴス」とも言われています。
島の自然環境の保全と外来生物駆除などによる自然の再生と復元が大きな課題だと聞いています。ここは東京都小笠原村、走る車は「品川」ナンバー。 |

小笠原丸(父島・二見港) |
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