活動の記録 2016年度
2016年度がスタートしました。今年度も力を合わせて、「平和の文化」を地域社会に生み出していきましょう。
4月3日(日)、定例「世界遺産・ビデオ学習会」は171回目を迎えました。映像を通して世界遺産を知る楽しみを
伝えてられる学習会にしていきましょう。
4月から9月までは、世界遺産に加えて「古事記の世界」を映像でひも解きます。

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食文化体験
ドラゴンママで上巳節句と居村園でわらび摘み
4月9日(土)は上巳の節句です。五節句を旧暦(和歴)で祝う食文化体験をドラゴンママと企画しました。
よく晴れた一日、桜色と若草色にいろどられた「秋葉ダム」の湖畔で、よもぎを摘んで
草餅づくりを体験しました。木の臼と杵で、蒸しあがったもち米に、さっと湯がいて刻んだよもぎをい入れ、
手早く(これが難しい)つきます。もち米が冷めてしまうと、お米の粒が残って、滑らかな仕上がりになりません。
私たちが、交代で挑戦しているうちに、臼の中が冷めて、米粒交じりのお餅になってしまいました。
しかし、丸くちぎったお餅にあんこを包んで、あんこ餅が出来上がりました。形や見た目は少し無様ですが
よもぎの香りが抜群!味も申し分なし!の出来上がりでした。お土産は、ドラゴンママノ皆さんが搗いた
滑らかな伸し餅でした。お昼の「たけのこ」ご飯と山菜天ぷらも御馳走様でした。
午後、毎年のご厚意で、大嶺の「居村園」でわらび摘みをしました。よく伸びたわらびを袋にいっぱい摘んで
キウイも分けていただきました。参加した14人の、楽しく美味しい一日が無事終了しました。感謝!

桜の花の下でよもぎを摘む こんな具合に摘みましょうね

交代しながら杵を振り下ろす。 足元がふら付きます。

草餅を広げて、餡子を包みます。 出来上がりです。不細工ですが味は上等です。

餅つきを終えてお昼、いい汗かいた後の味は格別 いざ、わらび摘み・居村園

袋がいっぱいになりました。 自家製の美味しいお茶をいただき、談笑の時間です。
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はましん地域振興財団 助成交付決定書交付式
平成28年度の「地域活動助成金」の交付決定を受けました。
交付の対象事業名は「古墳から探る遠江国の古代」です。
今年度から、交付対象の団体総てに交付式への案内がありました。
これまで、世界遺産の会が実施したほとんどの地域活動関係の事業に対して、この助成金交付を
受けています。感謝の気持ちを込めて、監査役と代表が出席いたしました。

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第3回 佐久間町浦川 Foot Path
~ジオコース:大地の鼓動を聞きながら~
4月16日(土)、若葉が輝き、水の流れが清らかなジオコースを、大地の鼓動に耳を傾けながら
中央構造線の断層帯を観察しながらを歩きました。
参加者15人は飯田線に乗って参加した人、自家用車で来た人が浦川駅に集合しました。
がんばらまいか佐久間の「いどばた」特製おにぎり弁当を持って、10時30分スタート。
キャンプ場のつり橋を渡り、島中の津島神社の急な石段を登ってお参りしてから、国道473号に出ました。
国道の脇に建つ「中央構造線の解説板」と周囲の破砕帯を観察しました。
熊本地方で、断層による大地震が発生中でもあり、もろい破砕帯を目の当たりにして、驚きと
実感を持って熱心に観察していました。大千瀬川に架かる「錦橋」と大千瀬川の河原の石を観察した後、
尻平沢に向かいました。この谷では、中央構造線による断層活動の貴重な地層や岩石が観察できます。
解説板も設置されています。沢の奥には「岩石標本広場」があり、綺麗にみががれた石のテーブルや椅子が
置かれていて、若葉の下でお弁当を広げました。
素晴らしいい岩石標本の説明を読み、石に触れてから、沢を下って帰路につきました。
浦川駅の近くのスタンドで、NPOの女性グループの方が「わらび」「ウド」「ふき」などの山菜と漬物や
きゃらぶきの佃煮などを準備して待っていてくれました。お土産をたくさん持って帰りました。
楽しくて、しっかり勉強もしたFoot Pathが無事終了しました。ありがとうございました。


飯田線に乗って 浦川駅前に集合


前方の窪みが断層ケルンコル キャンプ場の吊橋を渡って


断層破砕帯を観察 大千瀬川の「錦橋」を渡る


尻平沢の緩やかな登り ここは断層の破砕帯の真っただ中


沢の奥にある「岩石標本広場」 わらびや山菜のお土産
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佐久間・そばづくりパートナ参加活動 そばの種まき
9月10日(土)、赤とんぼが群れ飛ぶ「がんばらまいか佐久間」の上市場ファームで
2016年度「そばの種まき」に参加しました。例年より広くなった面積を受けもっことになりました。
参加した会員12人は、種を均等に散らし蒔きする方法を相談し、万遍なく蒔く事が出来たようです。
2時間ほどの作業でいたが、厳しい残暑と強い日差しに、汗を流しました。
作業後は、いつもの美味しいカレーと手作りの漬物やフルーツ、冷たい麦茶のお持て成しを受け
充実度満点の作業は無事終了しました。
今年は素晴らしい天気にも恵まれ、幸先の良い「そばづくり」のスタートです。
NPOから、そばづくり開始のあいさつ さて、どうしよう。先ず、縦に区画を切って、、、
万遍なく均一に蒔いていきます。 蒔き終えた後、小型耕運機で種を落ち着かせる

楽しみいっぱいのお持て成し 大きな鍋に一杯のカレーが絶品
そばの芽が出そろいました
9月24日、浦川歌舞伎を観に行った折、ソバ畑に立ち寄りました。今年は、雨に負けることなく
ほほ一様に芽が出そろっていました。すでに、10cmあまりに育っています。このまま順調に生育して
ほしいものです。お花見は10月半ばでしょうか。楽しみです。

そばの花が咲きそろっています
10月18日、ソバの花を観に行きました。23日の観賞会に参加できないので、今年の花の確認です。
一面咲きそろっていました。、この状態で稔ってほしいものです。茎もしっかる立っているので、刈り取りの
苦労も無さそうです。


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第12回 わたしが出会った「世界遺産」写真・ビデオ展
2016年10月16日~10月29日の期間、浜松市市民協働センター1階サロンにおいて
開催しました。
世界遺産は、地球および人類が辿ってきた、光と影の歴史を語る証人です。世界遺産は私たちに、
文化の多様性や平和な世界の姿について多くのことを学び、考える素晴らしいヒントを与えてくれます。
この写真展は、出来る限り多くの皆さんに、まだ見ぬ世界遺産、行ってみたい世界遺産に出会い、
撮影者と世界遺産への思いと感動を共有してほしいと願うものです。
第12回 「わたしが出会った世界遺産」写真/ビデオ展の出展者は23人、51作品。紹介した世界遺産
は22ヶ国、35物件でした。
カナダ在住の方や大和市、倉敷市、島田市など12年の間につながりが出来た、たくさんの皆様の世
界遺産への深い想いと関心が一堂に集まりました。そして、展示期間中、センターを訪れる沢山の人が
関心を寄せ、よく見て下さいました。特に、センターを利用する外国の人たちが、自国の世界遺産を見
つけて、懐かしく喜ぶ様子が印象的でした。




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第4回 佐久間町 Foot Path
懐かしい風景に出会う町歩き&発電所見学
11月2日(水)晩秋の佐久間町を訪ねて、佐久間地区の懐かしい風情が残る町並みのFoot Pathを楽しみました。
このコース選定をご指導くださった、NPOがんばらまいか佐久間副理事長の今泉さんの案内で、爽やかに楽しく
佐久間のまち歩きを満喫しました。観るもの聞くもの、何れも興味深いことばかり、名残惜しい一日になりました。
次は、日足の長い春に歩くことにします。いろいろとお世話くださいました、今泉先生ご夫妻に感謝申し上げます。

10時30分中部天竜駅スタート 佐久間小学校の体育授業見学

三信鉄道建設殉職碑 天竜川橋梁の歩道を通って町並みへ

佐久間発電所と放水路 旧佐久間町役場(磐田郡)跡に立つ門柱

住む人がいない家の秋 パンプキン工房の「ごまちゃん」・手作りの美味しいお菓子

わかすぎ工房を訪問 紙漉き見学 陶芸作品・動物のユーモラスな表情にほほ笑む
佐久間神社を参拝 NPO[いどばた」特製弁当でお昼 地域の伝わる「花の舞」の古いお面を見学

佐久間の歴史を残す資料を鑑賞する 佐久間神社を後に、町並みを見下ろす高台へ

佐久間の絶景ポイントから龍頭山を望む 日本一の水力発電・電源開発佐久間発電所見学

水力発電巨大な水車の回転を見学 佐久間ダム建設以前の飯田線トンネル跡
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第12回 「紀伊山地の霊場と参詣道」スタディツアー
九度山から高野山へ
2016年11月7日(月)~9日(水)、2泊3日の旅程で出かけました。参加者11人と毎年ご指導くださる小野田さん
に加えて今回は、高野山壇上伽藍中門の再建を統括した堂宮大工棟梁・世界遺産マスターの尾上恵治様に
たっぷり一日、高野山の真髄を体験するご指導をいただきました。連泊した宿坊「金剛三昧院」は国宝の
多宝塔をはじめ、建築物、絵画、仏像などの多くの重要文化財が、喧騒を離れた山懐に抱かれた古刹です。
朝の勤行にも加えていただき、御老師様の法話も授かりました。
第一日 南海電鉄・高野線 九度山着10:04(小野田さんと橋本駅にて合流)、駅を下って、国道から「真田みち」
を辿って真田庵へ。途中の道の駅にてお昼を食べ、収穫真っ只中の「富有柿」を販売する家々の間の
細い道を辿り、世界遺産「慈尊院」「丹生官省符神社」に向かう。

九度山駅から真田庵へ向かう 真田昌幸の墓と幸村の供養塔

真田の抜け穴伝説の古墳と井戸を見学して慈尊院へ 慈尊院から丹生官省符神社の石段を登る

石段の途中に高野山町石・百八十丁がある(終点) 丹生官省符神社
高野山参詣道・町石道入り口の勝利寺参拝後、九度山駅へ。 高野線・ケーブル・バスを乗り継ぎ「金剛三昧院」到着(17:00)
第2日 8:30分、金剛三昧院山門まえにて朝礼。尾上恵治様に今日一日のご指導をお願いし、ご挨拶の後、
2016年10月に追加登録された高野参詣道・女人道の一部を歩く。途中、「ろくろ峠」では、皆で首を
長くして大塔伽藍を拝んだ。「ろくろ峠」を下って壇上伽藍へ向かう途中、「高野山霊宝館」前の紅葉を
めで小休止。続いて、 今回の一番の目的である、「壇上伽藍中門」拝観に向かった。建設中の3年前
を思い浮かべながら感慨ひとしおの見学でした。雨の降り続く中、尾上様のお計らいで、「普賢院」に
上がって、お昼を摂りました。午後一番に「金剛峯寺」を参詣し、バスで「奥の院」へ参りました。
尾上様の「三途の川を渉ってもらいます。」とのことばに先導され、奥の院への参道を進みました。
御廟橋を渉り、灯篭堂を巡り、奥まった御廟を参拝し、参道の灯篭に灯る灯に送られて帰路につきました。

2016年10月追加登録されほやほやの世界遺産「高野参詣道・女人道」を歩く。「ろくろ峠」入り口女人堂跡

女人道を下って壇上伽藍へ向かう 壇上伽藍前の「蓮池」に架かる太鼓橋の向こうに中門が見える

中門を仰ぎ見る 「光づけ」された18本の柱が自然石にピッタリと据わっている。

根本大塔のすぐ横にある「愛染堂」の前に1町石がある。「じゃばら道」を進んで、金剛峯寺へ

金剛峯寺の紅葉がみごとでした お昼の休憩をさせていただいた「普賢院・楼門」

「三途の川」を渡って参道を進む。ここから御廟へは約2キロ。およそ20万基を超える諸大名の墓石や慰霊碑の
数々が樹齢数百年を超える杉木立の中に立ち並んでいます。
第3日 雨が上がって、町石道(14Km)を下るメンバー5人と小野田さんは、金剛三昧院を8時00分に出発しました。
天野の里巡り(7Km)のメンバーは、8時30分にタクシーで大門経由「丹生都比売神社へ下りました。
大門で町石道のメンバーと会い、無事を祈って見送りました。
天野の里メンバーは「丹生都比売神社」参拝を済ませ、西行妻娘宝筐印塔、西行堂、横笛の墓、院の墓
を巡り、世界遺産「八町坂」登って、町石道120町・二つ鳥居へ12時過ぎに到着しました。
天野の里を見晴らしながらお弁当を食べ、町石道を「六本杉峠」・136町まで歩いて、天野の里に下りました。
町石道グループの到着時間を見計らい、おてるの墓(貧女の一灯)や「石造五輪卒塔婆群」を訪ねました。
2時30分頃一番の人が到着、3時頃2番目の2人、少し遅れて残りの3人が無事到着しました。
全員で改めて参拝し、記念写真を撮り、今回のスタディツアーの無事を喜びました。
神社からコミニティ・バスでJR和歌山線「笠田駅」からJRきのくに線「和歌山駅」へ。
3日間ご指導いただいた小野田さんにお別れして、特急「くろしお」に乗車、新大阪駅から「ひかり」で
21時30分過ぎに浜松駅に帰りました。お疲れ様でした。

金剛三昧院の国宝・多宝塔と紅葉 町石道を下るメンバーを見送る

丹生都比売神社 西行妻娘宝筐印塔

西行堂 八町坂を登る

町石道120町に建つ「二つ鳥居」 町石を数えながら「六本杉峠」に向かう

136町・六本杉峠 峠から天野の里に下る

石造五輪卒塔婆群 全員無事帰着を「丹生都比売神社」の神々に御礼
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天竜川流域の古墳探訪 ー学習会ー
11月27日(日)浜松市民協働センター研修室で、「天竜川流域の古墳探訪」の事前学習会を開催しました。
現地見学会は12月10日(土)です。講師を「浜松の古墳めぐり」の刊行に携わられた、元浜松市文化財課課長
現在は(株)フジヤマ環境文化部長の辰巳 均さんにお願いいたしました。
参加した皆さんから、「大変わかりやすお話で、時間のたつのを忘れて聞きました」、「辰巳先生の話が素晴
らしく、感激、感動しました。 とても分かり易く、素人でも理解しやすく話してくれました。 今までは、何気なく
散歩して通り過ごしていた事に気付かされました。 .内野台の赤門、山の神、稲荷山の古墳、積石塚古墳、
岩水寺周辺の古墳群、たくさん散策してきましたが・・・ 今日の講演でよくその古墳の意味が分かりました」など
現地見学会に期待が寄せられました。

― 現地見学会 -
12月10日(土)の現地見学会は、快晴の古墳探訪日和でした。11月27日の学習会の資料を手に、
辰巳先生の詳しい現地解説を聞きながら、タップリ一日の行程を皆さん熱心に見学をしました。
墳丘の上に立って、古墳時代に思いを巡らせ、現代に生きる自分の姿を再認識する貴重な一日になりました。
見学コース:浜松駅(8:30出発)→内野古墳群(赤門上古墳、山の神古墳、稲荷山古墳、積石塚古墳)→
興覚寺後古墳→向野古墳→光明山古墳→銚子塚。子銚子塚古墳→米塚古墳→長者屋敷→
兜塚古墳→御厨古墳群(松林山古墳、高根山古墳、稲荷山古墳、連城寺古墳)→浜松駅

赤門上古墳 二本ケ谷積石塚古墳
、
向野古墳石室に入る 銚子塚古墳の墳丘の上にて

米塚古墳 松林山古墳墳丘上の発掘記念碑
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講演会 「歴史・文化へのまなざし」
1月15日(日)クリエート浜松53会議室にて、磐田市在住で世界遺産の会会員の棚瀬久雄さんの講演会を
開催しました。
「歴史・文化へのまなざし」をもって、全国を旅している棚瀬さんの「旅日記」紀行の中から[渥美半島・
伊良湖岬、伊豆韮山・世界遺産韮山反射炉、日本遺産・」足利学校、新潟・吉田東吾記念館を中心に
文献と実見・写真を使って、詳細かつ丁寧な解説を加えたお話でした、さながら自分が旅しているような
感覚の2時間でした。

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「クリエート浜松冬まつり」とイベントの名称が変わって3度目の開催です。
世界遺産の会は例年通り、会員が撮影した「世界遺産写真」展と、2016年の活動報告の一部を写真を添えて紹介
しました。今年は、ミニバザーとチャリティ茶席は取りやめました。会員の皆さんに負担がかかる事業を見直しました。

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旧暦で行事食体験 ―北遠で祝う五節句ー
第1回「人日の節句」体験会を2月4日(立春の日)に開催しました。旧暦の1月7日は、2月3日(節分の日)でした。
それぞれが集めた七草を確認し、囃子歌を歌って刻んだ草を炊きこんで、『七草がゆ』を食しました。
参加者とドラゴンママの皆さんで「人を大切にする=人日」心をもって、この一年を健康で、平和に暮らせるように
願いました。七草の若菜が真っ白な粥に春の色と香りを添え、皆さんの笑顔が溢れた体験会でした。
今回は、シーズン真っ只中の「味噌づくり」体験とイチゴ大福作りにも挑戦しました。
すべての体験が終わり、最後は手作りの「イチゴ大福」で抹茶一服で歓談しました。心身リフレッシュ!!

みんなで七草を学ぶ 味噌づくり:米麹と大豆水煮を混ぜる

ミンチして塩を加えて味噌球を樽に詰める 七草を夫々にしてよく洗う

七草がゆの炊きあがり イチゴ大福作りに挑戦
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佐久間・そばづくりパートナ参加活動 ジャガイモの植え付け
NPOがんばらまいか佐久間の「ソバづくりパートナ事業」の最終作業は、ジャガイモの植え付けです。
3月18日(土)、春らしい陽気に包まれて、NPOの皆さんが整えておいた畝に、種芋と肥料を置いて
土を被せるだけの作業をしました。お昼は手作りのシチューをご馳走になり、いつもながら満足いっぱ
いの作業でした。後は土寄せと草取りです。順調に育っことでしょう。

